シャインマスカット 芽傷処理
ブドウは主枝の先端から発芽抑制物質が流れてきます。放っておくと基部部分の芽が出ないことがあるので、芽の近くにキズを入れ流れを阻止します。また、芽飛びしないように主枝先端を垂れ下げます。先端部分は頂芽優勢(枝の先端部分の芽が優先的に伸びる性質)なので放っておいても芽は出ます。
適期は2/下旬~3/上旬、芽キズを入れるのは前年に伸ばした1年生枝です。昨年は金ノコ刃でギコギコと芽キズをつけていましたが、今年はサボテン社の芽キズ鋏№AG-17の登場です。ギュッと挟んで上下に軽くグリグリ。金ノコより安心感がありスピードアップします。芽の先端側5~7mmに深さ2mm程度(緑の形成層に達するまで)幅1cm程度のキズを入れます。※画像(右側が先端)では、芽キズ鋏の刃の上に見える白い芽の右側5mmの所に線のようなキズがあります。
樹の隅々を点検をしましょう。ブドウの主枝を吊っているマイカ線にはカイガラムシの卵がシッカリ。ブドウトラカミキリやブドウスカシバなどに食害されると樹が衰弱し、やがて枯死するのでどちらも早めの発見が大切ですね。
芽飛び防止 主枝先端から来る発芽抑制物質に抵抗するために主枝先端を垂れ下げています。