ブドウの粗皮剥き
ブドウが発芽(3月下旬~4月上旬)する前の「休眠期」は、越冬病害虫の密度を下げる作業を行います。前年に発症した黒とう病の菌糸が巻きづるで越冬している可能性があるため、硬くなった巻きづるをペンチで取り除きます。樹皮の下には白い綿毛のような分泌物で覆われた「クワコナ カイガラムシ」が潜んでいることがあります。粗皮を剥いて見つけるとワイヤブラシで擦ります。成虫になると吸汁によってブドウの生育に悪影響を及ぼし、排泄物や分泌液に含まれる糖分が原因で「すす病」が発生します。
画像は除草鎌で粗皮を剥いているところです。剥いた箇所と剥いていない箇所の色が違いますね。この作業によってスカシバ類(木の内部を食害する害虫)などの幼虫が食入した穴も見つけやすくなります。厳寒期を避けた方が良いらしいのですが、本年は2月中旬に行っています。皮剥き作業は半日もするとイヤになります。(笑)